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保護犬のトライアル期間、家に来てから分かったことに続いて、今回は正式に迎えるまでの間に考えたことと、実際に必要だった手続き、そのあと買い足したものについて書きます。
正式に引き取るかどうか、悩んだこと
トライアル期間を通しても、この子はほぼ人に慣れていませんでした。子犬であれば、慣れるまでの時間はそれほどかからないだろうと思いますが、この時点ですでに1歳半になっており、慣れるとしても長い時間がかかることが予想されました。
犬を飼うなら当然のように期待してしまうこと――一緒に遊んだり出かけたり、しっぽを振ってくれたり、犬らしい朗らかさに触れたりすることが、この子にはほぼありませんでした。日々の暮らしの中で、そうした反応がほとんど返ってこない状態が続くとき、この先、家族がその状態に嫌気がささず、広い心で受け入れ続けられるかどうか、正直なところ心配になりました。気持ちの余裕がなくなる日が来ないとは言い切れず、そこは何度も考えました。
性格そのものは、攻撃的な部分がまったくなく、賢さを感じさせる面も多くありました。それはポジティブな要素だったのですが、一方でとても神経質で、室内にある物の位置を少し動かしただけで怖がる様子があり、難しい犬だと感じていたのも事実です。穏やかさと扱いにくさが、同じくらいの重さで同居しているような印象でした。
最終的に引き取ることに決めた理由は、大きく二つあります。ひとつは、どの家庭に譲渡されたとしても、慣れるまでに長い時間がかかるのは同じだろうと考えたことです。それなら、すでにいくらか時間を共にしたうちで引き取る方がよいのではないか、という考えに落ち着きました。もうひとつは、知人の獣医師に相談したときに聞いた話です。「成犬でも1年もすれば、普通の家庭犬のようになじむものだ」と言われ、少し安心したのを覚えています。経験のある人からの一言に、思いのほか気持ちが軽くなりました。
正式譲渡にあたって対応したこと
子犬または来歴が分かっている犬の場合、初期のワクチン、その年のワクチン、健康診断、避妊手術まで済んだ状態で譲渡されることが多いようです。この子もその一例で、そのため、譲渡後に改めて健康チェックを受ける必要は特にありませんでした。来歴が分からない保護犬の場合は、この点が異なり、あらためて動物病院での確認が必要になるケースもあるようです。
実際に対応したのは、次の3点だけでした。
- 保護団体に、譲渡までにかかった費用の一部(3万円ほど)を支払う
- マイクロチップの登録申込をする
- 誓約書を提出する
想像していたよりも、手続き自体はシンプルでした。書類のやり取りも含めて、数日のうちに済んだと記憶しています。
譲渡直後に買い足したもの
正式譲渡が決まってから、いくつかのものを買い足しました。実際に使ってみた感想も含めて紹介します。
リード
以前、動物病院で代診医として働いていた頃、お預かり中の犬を散歩に連れ出す際、逃走防止のためリードを2本がけしていた経験があります。1本のリードに何かあったときの保険として理にかなったやり方ではあるのですが、実際にはかさばって握りにくく、手からすり抜けやすいという難点もありました。このリフレクションシリーズのダブルリードは、構造上1本持ちで済むうえに肩掛けもでき、すっぽ抜けの心配もほとんどありません。当時の経験と比べると、かなり扱いやすく感じています。
ハーネス
ダブルリードに合わせて使うため、ハーネス(胴輪)も用意しました。
首輪
万が一逃走してしまった場合に備え、迷子札をつけてもらうための首輪も用意しました。リードやハーネスとは別に、常時身につけておけるものとして選んでいます。
エサ入れ
お手入れのしやすさを優先して、ステンレス製のものを選びました。プラスチック製に比べると傷がつきにくく、においも残りにくいうえ、長持ちする印象です。
犬用ベッド
せっかくならと思い、犬用ベッドも購入しました。ところが、カーテンやソファーカバーの下に隠れていないと安心できない様子で、ベッドの上でくつろぐ姿はほとんど見られないまま、結局あまり使われずに終わっています。良かれと思って用意したものが、必ずしも喜ばれるとは限らないのだと、この一件であらためて感じました。
ケージ
トライアル期間中に借りていたバリケンを返却したあと、ベッドで落ち着いてくれるだろうと思っていたのですが、上記の通りそうはいきませんでした。そこで購入したのがケージです。囲まれていて、身を潜められる隙間があるという点では、バリケンに近い安心感があったのかもしれません。結果的に、この子にとってはケージの方が安心できる居場所になったようです。
レインコート
ハーネスの金具を通す穴が開いているタイプが必要だったのですが、フードのあるタイプは嫌がって着てくれませんでした。そのため、フードなしでハーネス穴付きのタイプを探して購入しています。同じ条件で探すと選択肢がかなり絞られたので、今回は現時点で紹介できるリンクがないのですが、同じような条件で探している方の参考になればと思い、特徴だけ書き残しておきます。
正式譲渡までの過程は、手続きそのものよりも、この子のことを少しずつ知っていく時間だったように思います。買い足したものの中には、期待通りに使われたものも、そうでなかったものもありましたが、そのひとつひとつを通して、暮らしに必要なものも少しずつ分かってきました。