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これまでの記事では保護犬マロンについて書いてきましたが、今回からは、家族に加わったもう一匹、保護猫のこはくについて書いていきます。マロンを迎えてしばらく経ってから、猫を迎えることも検討するようになり、こはくと出会いました。まずは、こはくの里親になるまでの流れを振り返ります。

猫の譲渡会に通うようになって

マロンが家に来て2年以上経った頃、猫の譲渡会にも足を運ぶようになりました。マロンを迎えたときの譲渡会は地元にはほとんどなく、隣県まで足を運ぶ必要がありましたが、猫の譲渡会は事情が異なり、地元の保護団体が週2回ほど開催していて、比較的通いやすい環境でした。

こはくと初めて会ったのは2月のことです。いわゆる子猫シーズンが一段落したあとの時期で、会場にいるのは成猫が中心でした。その日はあいにくの雨天で、子猫もいなかったこともあってか、訪れる人が少なく、会場は静かでした。おかげで、猫たちの様子をゆっくり観察できたのは、今振り返るとよかった点だったように思います。

こはくの経歴について

こはくは、この譲渡会で出会う前に、二度お別れを経験している猫でした。一度目は飼い主の事情により、二度目は迎えた家庭の子どもが猫アレルギーだったことが理由だったと聞いています。詳しい事情までは分かりませんが、事実として、そのまま書いておきます。

二度目に保護団体のもとへ戻ってから、今回の里親が決まるまでには長い時間がかかり、その間にこはくは1歳9か月になっていたそうです。生まれてからずっと保護団体のもとにいたわけではなく、二度の里親変更を経て、次の縁が決まるまでに時間を要した、という経緯です。こはくは体が大きめの猫で、見学に来た人の中には、その体格に少し怖がるような様子を見せる人もいたと、当日スタッフの方から伺いました。人が苦手というわけではなく、そうした見た目の印象も、縁が決まるまでに時間がかかった理由の一つだったのかもしれません。

二度のお別れという経歴を聞いたときは、それだけで少し身構えてしまいましたが、あとになって振り返ると、経歴の情報だけで先入観を持ちすぎず、実際の様子を自分の目で確かめることが大切だったように思います。施設や普段の様子を自分の目で見ておくと、迎えたあとの安心材料にもなると、後から感じるようになりました。

譲渡会での様子

会場でのこはくは、目を見開き、体を固くして、明らかに警戒している様子でした。それでも、鳴いたり暴れたりすることはなく、大人しく受け入れる態度を見せていました。

譲渡会で撮影した、警戒しつつも大人しい様子のこはく

警戒しながらも大人しく受け入れるこの様子に、仲良くなれるのではないかという感触を持ちました。

トライアル期間の様子

こはくのトライアル期間が始まった時点で、先住犬のマロンはすでに家に来てから2年以上が経っていました。それでもマロンは、リビングのソファカバーの下から出てこようとせず、猫との接点はほとんどありませんでした。トライアル期間中も、この状態は変わりませんでした。

こはくは、家に着くなり、飼い主に体をすり寄せてゴロゴロと甘える様子を見せました。譲渡会での警戒した様子とは打って変わって、家に上がった瞬間から人懐っこさを見せてくれたのは、当時は驚きでした。

家に来てすぐの、こはくの様子

物覚えがよく、周囲の状況をよく見て行動しているように見えました。トライアル期間中は、留守にする時間帯や、目を離す夜間を中心に、保護団体から借りたケージの中で過ごしてもらいました。ケージの中では、貸し出された毛布の上でじっとしていることが多く、落ち着いて過ごせているように見えました。

貸し出されたケージの中で過ごすこはく

一方で、ケージの外に出ている間は様子が変わり、おもちゃにもよく反応して、じゃれて遊ぶ場面が何度もありました。羽根のついた猫じゃらしを動かすと、テーブルの脚の間を追いかけ回すほどの動きを見せることもありました。

おもちゃに反応してじゃれるこはく

今回で3度目の家庭ということもあってか、部屋の中での過ごし方や、してはいけないことについて、すでに理解している様子が見受けられました。あくまで印象であり、詳しい経緯までは分かりません。

食欲・排泄については、トライアル期間を通して特に変わった様子はなく、どちらも安定していました。用意したご飯は毎回きちんと食べ切り、トイレの失敗も見られませんでした。

用意されたご飯を食べるこはく

トライアル期間中に使っていたもの

フード・トイレ・ケージは、いずれも保護団体からの貸し出しでした。フードについては、消化器ケアを意識した室内飼い用のドライフードで、当時から今も変わらず、以下のものを使っています。


おもちゃについては、トライアル期間中に持ち込んだのは100円ショップの猫じゃらしだけでしたが、その後、自宅で買い足したものが2つあります。ボールが転がるタイプの据え置き型おもちゃと、穴からおもちゃが出てくる木製の遊具で、留守番中もひとりで遊べるところが気に入っています。



トライアル期間を振り返って

会場では警戒していたこはくが、家では思いのほか早くに甘えてくれたのは、当時は少し意外でした。マロンとの関係はまだこれからですが、こはく自身は、新しい環境にも比較的落ち着いて馴染んでくれたように感じています。1歳9か月という年齢や、2度の里親変更という経歴を聞いたときは不安もありましたが、実際に過ごした期間の様子を振り返ると、そうした経歴だけでは測れないところも多くありました。

トライアル期間を通して分かったのは、警戒心の強さと人懐っこさは、必ずしも反比例しないということでした。会場では距離を取っていても、環境が変われば早いうちに打ち解けることもあれば、その逆のパターンもあるはずです。実際に過ごしてみないと分からないことが多いのは、マロンのときと同じでした。正式譲渡までの経緯は、また別の記事で書きたいと思います。